2010年1月24日に開催するWSF2010(首都圏)のブログです。
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2001年1月25日から30日にかけてポルトアレグレで、第一回目の世界社会フォーラムが開かれた。これを企画・実行したブラジル団体委員会は、フォーラムの成果を検討し、それが沸き起こした期待を踏まえたうえで、この取り組みの継続を方向づけるための基本憲章の制定が必要かつ妥当であると判断した。このプロセスへの参加を望み、今後の世界社会フォーラムを実行する人々は、本憲章に含まれる原則を守らなければならない。ポルトアレグレのフォーラムの実現にあたって重視され、その成功をもたらした決意をより強固なものとする原則であり、こうした決意を支えた論理から引き出される方向性を確定することで、このフォーラムの射程を広げる原則である。
一、世界社会フォーラムは、考えを深め、民主的に議論し、提案を形にし、経験を自由に語り合うために、開かれた会合の場である。市民社会の中で、新自由主義に反対し、資本とあらゆる形の帝国主義による世界の支配に反対し、人と人の間、人と地球の間の実りある関係を基本にした地球社会を築こうとする団体や運動が、効果的な活動に向けて連携する場である。
二、ポルトアレグレの世界社会フォーラムは、ある時ある場所で行われたイベントだった。それは今から、ポルトアレグレでうたいあげられた「もう一つの世界は可能だ」という確信をもって、オルタナティブを探り、作り上げていく不断のプロセスとなる。このプロセスは、それを支えるイベントに限定されるものではない。
三、世界社会フォーラムは、世界性を特徴とするプロセスである。世界社会フォーラム関連の会合は、国際的な側面をもたなければならない。
四、世界社会フォーラムで提案されるオルタナティブは、各国政府と共謀して多国籍大企業とその利益に奉仕する国際的な統治機構や機関の指図するプロセスの反対の立場に立つ。それは、世界史の新たな段階として、普遍的な人権を、世界の諸国民の男女市民の権利を尊重し、環境を尊重する連帯的グローバリゼーションの優越を目指す。それを支えるのは、社会正義と平等、そして民衆の主権に奉仕する民主的な国際制度・機関である。
五、世界社会フォーラムで会合と連携を行うのは、万国の市民社会の団体と運動だけである。しかし世界社会フォーラムは、世界市民社会の代表機構を僭称しない。
六、世界社会フォーラムの会合は、世界社会フォーラムとしての討議を行うものではない。したがって何びとも、なんらかの世界社会フォーラムの名において、全参加者の立場であるという触れ込みの立場表明をしてはならない。参加者の全員あるいは過半数を拘束し、フォーラムとしての宣言や活動提案とすることを企図された宣言や活動提案について、票決または動作により、フォーラム参加者全体としての決定を下すことが、参加者に求められてはならない。したがって、世界社会フォーラムは、会合参加者の間で争奪の対象となるような権力機構をなすものではない。フォーラムに関わる団体や運動の、連携や活動の唯一のオルタナティブをなすものでもない。
七、したがって、フォーラムの会合に加わる団体(あるいは団体の連合体)は、単独あるいは他の参加者と協同で行おうとする宣言や活動について、会合の中で自由に討議できなければならない。世界社会フォーラムはそれらの決定について、方向性や優劣関係、検閲や制限を押しつけることなく、決定の帰結を引き受ける団体(あるいは団体の連合体)の討議結果という位置づけで、無理のない範囲で広報を図る。
八、世界社会フォーラムは、複数性と多様性をもった場であり、特定の宗派、政府、政党に荷担するものではない。その連携は分権的に行われ、地元レベルに始まり国際レベルに至るまで、もう一つの世界を築くための具体的な活動に取り組む団体や運動のネットワークを形づくる。
九、世界社会フォーラムは、そこに加わろうと決めた団体や運動の取り組みの多元性と多様性に対し、また多様なジェンダー、民族、文化、世代、身体能力に対し、基本憲章が守られるかぎりにおいて、開かれた場であり続ける。政党代表団や軍事組織の組織的な参加は認められない。本憲章の取り決めに同意する政府関係者や議員に、個人としての参加を要請することは認められる。
十、世界社会フォーラムは、経済や発展や歴史についての全体主義的、還元主義的な見解の一切に反対し、国家が社会統制の手段として暴力を用いることに反対する。それらに対置するものとして、人権の尊重を掲げ、個人、ジェンダー、性別、民衆の間の平等で連帯的、平和的な関係による真に民主的な参加型の実践を掲げる。あらゆる形の支配は、人間による他人の隷属化として強く非難する。
十一、議論の場としての世界社会フォーラムは、思想運動である。資本の支配の仕組みと道具立てについて、そうした支配に抵抗し、乗り越えるための手段や活動について、資本主義グローバリゼーションのプロセスとその人種差別的、性差別的、環境破壊的な側面が、国際レベルでも各国内でも作り出している排除と社会的不平等の問題を解決するためのオルタナティブについて、考えることを鼓舞し、その成果を透明な形で広めることを鼓舞する。
十二、経験を語り合う場としての世界社会フォーラムは、そこに参加する団体や運動が、互いに知り合い、認め合うことを鼓舞する。そのため、参加団体・運動の交流を重視する。とりわけ、現在の世代と将来の世代のために、人間の必要性を考慮し、環境を大事にすることを、経済活動と政治行動の中核に置くという目的に向け、社会が築き上げつつあるものを重視する。
十三、世界が被っている非人間化のプロセスと国家の用いる暴力に対し、公生活にも私生活においても社会的な抵抗力を向上させ、人間化に向けた取り組みを強化するような活動を行っている団体や運動の間の、各国内および国際的な連携を新たに強め、作り出していくことが、連携の場としての世界社会フォーラムの目指すものである。
十四、世界社会フォーラムは、そこに参加する団体や運動が、自分たちの活動を地球市民問題として位置づけることを鼓舞する。そうした団体や運動が、地元レベルから国内レベルで活動し、また国際的な機構への積極的な参加を探りつつ、連帯に満ちた新たな世界の建設に向け、自分たちが試みてきた変革の実践を世界的課題の中に導き入れることを鼓舞する。
2001年4月9日にサンパウロにて、世界社会フォーラム実行委員会の構成団体が承認・採択、修正のうえで2001年6月10日に、世界社会フォーラム国際評議会が承認。
(フランス語版に依拠しつつ、英語版と異なる部分についてはポルトガル語版とスペイン語版も単語単位で参照しました。おそらく原本と思われるポルトガル語版からの直接の翻訳が最善。訳責:斎藤かぐみ)
二、ポルトアレグレの世界社会フォーラムは、ある時ある場所で行われたイベントだった。それは今から、ポルトアレグレでうたいあげられた「もう一つの世界は可能だ」という確信をもって、オルタナティブを探り、作り上げていく不断のプロセスとなる。このプロセスは、それを支えるイベントに限定されるものではない。
三、世界社会フォーラムは、世界性を特徴とするプロセスである。世界社会フォーラム関連の会合は、国際的な側面をもたなければならない。
四、世界社会フォーラムで提案されるオルタナティブは、各国政府と共謀して多国籍大企業とその利益に奉仕する国際的な統治機構や機関の指図するプロセスの反対の立場に立つ。それは、世界史の新たな段階として、普遍的な人権を、世界の諸国民の男女市民の権利を尊重し、環境を尊重する連帯的グローバリゼーションの優越を目指す。それを支えるのは、社会正義と平等、そして民衆の主権に奉仕する民主的な国際制度・機関である。
五、世界社会フォーラムで会合と連携を行うのは、万国の市民社会の団体と運動だけである。しかし世界社会フォーラムは、世界市民社会の代表機構を僭称しない。
六、世界社会フォーラムの会合は、世界社会フォーラムとしての討議を行うものではない。したがって何びとも、なんらかの世界社会フォーラムの名において、全参加者の立場であるという触れ込みの立場表明をしてはならない。参加者の全員あるいは過半数を拘束し、フォーラムとしての宣言や活動提案とすることを企図された宣言や活動提案について、票決または動作により、フォーラム参加者全体としての決定を下すことが、参加者に求められてはならない。したがって、世界社会フォーラムは、会合参加者の間で争奪の対象となるような権力機構をなすものではない。フォーラムに関わる団体や運動の、連携や活動の唯一のオルタナティブをなすものでもない。
七、したがって、フォーラムの会合に加わる団体(あるいは団体の連合体)は、単独あるいは他の参加者と協同で行おうとする宣言や活動について、会合の中で自由に討議できなければならない。世界社会フォーラムはそれらの決定について、方向性や優劣関係、検閲や制限を押しつけることなく、決定の帰結を引き受ける団体(あるいは団体の連合体)の討議結果という位置づけで、無理のない範囲で広報を図る。
八、世界社会フォーラムは、複数性と多様性をもった場であり、特定の宗派、政府、政党に荷担するものではない。その連携は分権的に行われ、地元レベルに始まり国際レベルに至るまで、もう一つの世界を築くための具体的な活動に取り組む団体や運動のネットワークを形づくる。
九、世界社会フォーラムは、そこに加わろうと決めた団体や運動の取り組みの多元性と多様性に対し、また多様なジェンダー、民族、文化、世代、身体能力に対し、基本憲章が守られるかぎりにおいて、開かれた場であり続ける。政党代表団や軍事組織の組織的な参加は認められない。本憲章の取り決めに同意する政府関係者や議員に、個人としての参加を要請することは認められる。
十、世界社会フォーラムは、経済や発展や歴史についての全体主義的、還元主義的な見解の一切に反対し、国家が社会統制の手段として暴力を用いることに反対する。それらに対置するものとして、人権の尊重を掲げ、個人、ジェンダー、性別、民衆の間の平等で連帯的、平和的な関係による真に民主的な参加型の実践を掲げる。あらゆる形の支配は、人間による他人の隷属化として強く非難する。
十一、議論の場としての世界社会フォーラムは、思想運動である。資本の支配の仕組みと道具立てについて、そうした支配に抵抗し、乗り越えるための手段や活動について、資本主義グローバリゼーションのプロセスとその人種差別的、性差別的、環境破壊的な側面が、国際レベルでも各国内でも作り出している排除と社会的不平等の問題を解決するためのオルタナティブについて、考えることを鼓舞し、その成果を透明な形で広めることを鼓舞する。
十二、経験を語り合う場としての世界社会フォーラムは、そこに参加する団体や運動が、互いに知り合い、認め合うことを鼓舞する。そのため、参加団体・運動の交流を重視する。とりわけ、現在の世代と将来の世代のために、人間の必要性を考慮し、環境を大事にすることを、経済活動と政治行動の中核に置くという目的に向け、社会が築き上げつつあるものを重視する。
十三、世界が被っている非人間化のプロセスと国家の用いる暴力に対し、公生活にも私生活においても社会的な抵抗力を向上させ、人間化に向けた取り組みを強化するような活動を行っている団体や運動の間の、各国内および国際的な連携を新たに強め、作り出していくことが、連携の場としての世界社会フォーラムの目指すものである。
十四、世界社会フォーラムは、そこに参加する団体や運動が、自分たちの活動を地球市民問題として位置づけることを鼓舞する。そうした団体や運動が、地元レベルから国内レベルで活動し、また国際的な機構への積極的な参加を探りつつ、連帯に満ちた新たな世界の建設に向け、自分たちが試みてきた変革の実践を世界的課題の中に導き入れることを鼓舞する。
2001年4月9日にサンパウロにて、世界社会フォーラム実行委員会の構成団体が承認・採択、修正のうえで2001年6月10日に、世界社会フォーラム国際評議会が承認。
(フランス語版に依拠しつつ、英語版と異なる部分についてはポルトガル語版とスペイン語版も単語単位で参照しました。おそらく原本と思われるポルトガル語版からの直接の翻訳が最善。訳責:斎藤かぐみ)